皆さんこんにちは、コメジルシです。
新年あけましておめでとうございます、今年も当サークルをよろしくお願いします!
今年から当ブログの方針を少し転換し、一週間に一度はサークルメンバーによるローテーションでブログを更新していきます。
(ローテ順:コメジルシ→ノワパテ→すずしろ→翡翠蒼輝→しおしお→あおいろ→カフェラテ)
扱う内容もアスタリスクTCGを中心にアナログゲーマーやクリエイター等に向けて色々なコンテンツを配信していこうと思っています、対戦よろしくお願いします。
さて、そんな一週目は最近私が最近作成した遊戯王のキューブドラフトのプール解説記事を執筆していきます! 是非ご覧ください!!
※《励輝士 ヴェルズビュート》→《結晶の魔女サンドリヨン》
「*」付きの項目は脱線したおまけトークが綴られています(((
そもそもドラフトって?
ここでいうカードゲームの遊び方の一つです(当然
主催者が用意した数百枚のカードを15枚程の束にそれぞれ分け、その束を回しながら好きなカードをピックしてデッキを作り、デュエルを行います。
遊戯王のルールを把握している人であればデッキを持っていない人であっても気軽に参加することができます。
即興構築で勝利を掴め!!
コメジルシドラフト概要
・基本的に遊戯王OCGの最新ルール・最新裁定を適用します。
・公式のリミットレギュレーションは適用しません。
・マッチ戦で行う場合は「サイドデッキ上限なし」とします(破棄カードの回収が面倒な為)。
・左下の画像の16種はピックを行う前に配られる初期配布カードです。
・【8人で行う場合】初期配布カードをシャッフルして12枚ずつに分け、それを1巡目のパイルとして使用します。これらのカードは全て制限カードとして扱い、複数ピックしても1枚ずつしかデッキに採用することはできません。
・右上の画像が当ドラフトのカードプールとなります。魔法・罠・メインモンスターは各3枚ずつ、エクストラモンスターは基本2枚ずつ、「霊使い」リンクに限り炎風地水1枚ずつ投入されています。これらを15枚ずつ24パイルに分けてピックを行います。
・プール変更点:《励輝士 ヴェルズビュート》→《結晶の魔女サンドリヨン》
・【4人で行う場合】最後に残った4パイル(60枚)を非公開で破棄カードとします。
・全デュエル終了後、戦歴とレシピを「#コメドラ」タグを付けてツイートしてくださると幸いです。
コンセプトと特徴
このドラフトのコンセプトは「魔法使い好きの魔法使い好きによる魔法使い好きの為のドラフト」です。
「魔法使い族TUEEEEE」を叫びたいのも一つの目的であり、その為に多少の壊れカードには敢えて目を瞑っています。
召喚法ごとのモンスターの強さとしては「融合>シンクロ>リンク>エクシーズ」くらいになるかなぁと予想しています。
融合札やチューナーといった「繋げるためのカード」を用意しなければならないカードが強くなるように意識している為です。
逆に出しやすさは「エクシーズ>リンク>シンクロ>融合」と考えており、特にエクシーズは「攻め手」というよりは「サポート」の役割となっています。
カードプール解説
コメドラのカードプールについてテーマごと・召喚法ごとに分けて余談もはさみつつ解説したりしなかったりしていきます。
初期配布カード
初期配布カードというシステムを採用した理由は主に「パワーカードの偏りによる理不尽を軽減する為」「デッキ内に見えているカードがある上でのやり取りを発生させる為」などです。
《大嵐》《ブラック・ホール》《激流葬》《聖なるバリア -ミラーフォース-》の四種類はシンクロ連合のオマージュ要素でもあります。
複数のアドバンテージを獲得できるこれらのカードを如何に使うか、使わせるかもプレイヤーの腕の見せ所であり、「S環境四大全体除去」と呼ばれています。
シンクロ連合はいいぞ、皆も観ような。
魔法使いですらない開闢の使者は調整枠です。
ミドラーシュが強ければ月読命かシラユキ辺りに、罠ビ系が強ければサイクロン系に変更しよう等と考えています。
テーマ及びシリーズカード
ブラック・マジシャン&マジシャン・ガール
これが俺の切り札にして最強のしもべ、ブラック・マジシャン!
先ずこれを無くして【魔法使い族】は語れないでしょう。
僕が遊戯王を復帰したきっかけのデッキでもあり、私情に枠を裂き過ぎた感は正直否めないです(((
《超魔導師-ブラック・マジシャンズ》は流石10期と言わんばかりのアドバンテージを取れるカードなので融合系がピックできたなら積極的に融合召喚を狙っていきたいところ。
《幻想の見習い魔導師》や《ベリー・マジシャン・ガール》の効果でブラマジやBMGをサーチするだけで安易に融合素材を整えられる為融合召喚を用いるデッキなら素材として出張させることも十分考えられます。
ブラマジをSSできる罠で《永遠の魂》と《マジシャンズ・ナビゲート》のどちらを採用するか迷いどころではありましたが、《マジカルシルクハット》の活用手段を増やしたいのもあり《マジシャンズ・ナビゲート》に落ち着きました。
魔力カウンター&ペンデュラム
2年くらい前のドラフトでは《魔導獣 キングジャッカル》と《魔導獣 マスターケルベロス》を両方3枚入れていた結果オーバーパワー気味だったので今回は抑えめに……抑え過ぎたかしら、調整中。
写し忘れましたがエクストラには《アーカナイト・マジシャン》と《神聖魔皇后セレーネ》も入っています。
《セレーネ》は「エンディミオン」カードがあると攻撃対象に選択されず、《魔法都市エンディミオン》は魔力カウンターを1つ取り除いて破壊を免れることができるのでそれなりに厄介な盤面を敷くことができたりします。
あと魔導獣のスケールが4、クロノグラフのスケールが8なので5~7(実質6か7)のP召喚が一応できます。
クロノグラフ自体魔導獣とは相性がいいので表エクストラが肥えたら狙ってみてもいいでしょう。
魔導書
魔導書は当ドラフトにおいて汎用カード群の反面も持ち合わせているのでテーマデッキとして構築できるかどうかは割と怪しいです。
特にネクロやセフェルは魔導書を重ねて引かないとそもそも発動できないカードであるため発動難度は少し高いです。
特筆すべきは《マジカルシルクハット》との噛み合いでしょうか。
このカードはバテルを裏守備にすることで効果の再発動を狙えるだけでなく、墓地に魔導書を肥やす役割も担ってくれます。
特に《魔導書院ラメイソン》は「相手によって破壊され墓地へ送られた時」に手札・デッキから魔法使い族を特殊召喚することができるので相手にとって殴り損な場を作ることができます。
他にシルクハットで特殊召喚したいカードは《サイレント・バーニング》《マジシャンズ・ナビゲート》《マジシャンズ・プロテクション》などがあります。
マギストス
クロウリーは手札コストがやや気になりますが、手札から容易にSSできる為テンポを取るのに長けているカードです。
サンドリヨンは汎用融合魔法である《聖なる法典》をサーチできます。ブラマジと混ぜれば《ブラック・マジシャンズ》に、シャドールと混ぜれば《ネフィリム》に、マギストスと混ぜれば《アイワス》に化けられます。
ゾロアとエンディミオンはアルテミスを装備することで他のマギストスをサーチできます。特にゾロアは当プール唯一の星4チューナーであり、装備時にレベル4の魔法使いを釣り上げる効果も持っているのでシンクロを狙いに行くならピックしておきたいカードです。
執筆中に《結晶の魔女サンドリヨン》が判明したので《励輝士 ヴェルズビュート》と入れ替えて実装しました、強いですわね……。
収録カード公開‼️
— 【公式】遊戯王OCG (@YuGiOh_OCG_INFO) 2020年12月31日
【2021年1/16(土)発売 LIGHTNING OVERDRIVE(ライトニング・オーバードライブ)】✨『結晶の魔女サンドリヨン』✨収録❗️商品HPはこちら👉https://t.co/zMNUWzOkFI
📖それは「始まり」の物語。 pic.twitter.com/BdOi3VxdO4
ライトロード
《ライラ》《ルミナス》《ミネルバ》2種ずつ、それと《光の援軍》が入っています。
正直光の援軍とかで墓地肥やしできたらいいなレベルの採用なのでデッキとして構築することは想定していません。
何なら《ライトロード・メイデン ミネルバ》のサーチ効果はサーチ先不在で死に効果になっています……すまんなミネルバ。
ルミナス2種での蘇生ループは健在です、リンクをそれなりにピックできていれば狙う価値はあると思います。
《光の援軍》からの《闇の誘惑》とかいうUpper Deckオリカコンボで除外を肥やしてゆけ。
ところでライトロードの魔法使いってもう一人誰か居ましたっけ……?(すっとぼけ
シャドール
コメドラの最強カード候補の一角なので枚数は控えめです。
繋げるカードは《死魂融合》と《聖なる法典》、ミドラーシュの方は《円融魔術》や《簡易融合》でもSSできます。
リザードは墓地へ送られたら他のシャドールを落とす効果を持つので《おろかな埋葬》や《マスマティシャン》等で墓地へ送ることで安易に墓地に融合素材を揃えることができます。
妖精伝姫・使い魔・Em
星4の便利屋さん達紹介。
妖精伝姫は共通して光/1850/1000、ブレイカーやシャドール・ドラゴンに次ぐ打点を持つ下級アタッカーです。
シラユキは言わずもがなラチカは召喚時に1アドを得られる超優秀カードです。
余談ですが現代で使い道が微塵もないこのカードをどうしても使いたくなったのがこのドラフトの誕生のきっかけだったりします。ドラフトの為に作られたレベルで「ドラフトでなら優良」なカードなんですよねこの子。
使い魔は共通して1500/200+自分の場に魔法使い族が居ればSSできる効果を持ちます。
地水炎風それぞれに1種類ずつ存在します。
自身は魔法使いではない為魔法使い縛りのあるモンスターの素材には使えないことは注意しておきましょう。
Emは使い魔に負けず劣らずSSが容易なカードです。
クラウンは墓地に行った時に墓地のEmを0/0にして蘇生、
ジャグラーは墓地から除外して他のEmをサーチ、
ハットリは場に2体以上いれば手札からSS、
ヒグルミは破壊された時にデッキから他のEmをSSできます。
サモソとの噛み合いはリンクの項を参照。
チューナー
コメドラのシンクロは3+4で出すことを想定しているので星3の優秀なチューナーを色々入れています。
その他のメインモンスター
The 優良カード達。
余談ですがクリッターが入っているのはクリッチーが入っていた頃の名残りだったりします。
代わりのカード思いつくまで取り合えず保留枠、普通に優秀なカードではありますし。
召喚法及びカードタイプごと
融合
単直に言うとパワカのオンパレードですね、微妙なカードが見当たりません。
SS手段は《死魂融合》《聖なる法典》《円融魔術》《簡易融合》の4種です。
序盤はミドラーシュで制圧、中盤はマジシャンズでアド稼ぎ、終盤はクインテットでエンドカードetc、いつ融合札を引いても腐りにくいのも一つの強みと言えます。
その分集めるカードが多かったりカットされやすかったりと言った構築段階での弱みを持ちます。
エクシーズ
※《励輝士 ヴェルズビュート》→《結晶の魔女サンドリヨン》
星4はメインモンスターが星4が圧倒的最多な為初期配布に2枚あるにも関わらず4種類採用しています。
星6はノリトとマジシャンギャルですが、そこに乗せられる幻黒もかなり強力な為事実上の6軸の到達点はブラマジとも言えます。
星7はビッグアイと幻黒、ブラマジ関連のみならず7シンクロと混ぜて出すことも視野に入れています。
(特にアーカナイトは効果使った後棒立ちしがちなので……。)
リンク
霊使いはコメドラ唯一のピン差しカードであり、手札誘発などのチューナー達の裏目という役割も持ちます。相手の誘発を釣り上げてセレーネからリンク4辺りを叩きつけていきましょう。
セレーネやサモソは墓地やデッキからモンスターをSSできるので安易にリンク4へと繋ぐことができます。ここでは特にサモソを用いたEm展開について特筆しておきます。
サモソの相手の場にSSする効果は一見「自分の場に出すためのデメリット」に見えますが、これをメリット転用しやすいのがEmです。
クラウンやヒグルミを送り付けて破壊すると効果でジャグラーetcをSSできます。
またはジャグラーや黒き森を送り付けて破壊すると効果でハットリをサーチし、それをSSできます。
他にもマスマティシャンを送って1ドローしたりマハードを送ってブラマジをSSしたりと色々できます。
勿論戦闘破壊しに行く過程で攻撃反応等を貰うと相手に塩を送るだけの結果になりかねないのでリスクとリターンを兼ね備えたコンボと言えます。
肝心なリンク4が魔法使いじゃないのがコメジルシも頭を抱えているポイントです。
一時期は《オルターガイスト・メモリーガント》の素材縛りを特殊エラッタしようか検討していましたし正直今も迷っています。
KONAMIさんはよ魔法使い汎用リンク4刷ってくれ……。
シンクロ*
メインモンスター2体でのシンクロを想定している為3+3の6、ゾロア+4の8、3+6の9、3+7の10を1種ずつ採用。
ソロア+7の11やヴェーラー+4の5等はレアケースと判断した為採用を見送っています。
特に3+4でシンクロするのを想定している為7シンクロを多めに採用しています。
その中で特筆すべき効果を持つのが《フォーチュンレディ・エヴァリー》です。
SS時の攻撃力が2800と低くない値を持ち、さらに相手のエンド時に墓地の魔法使いを除外して自己蘇生、自分のスタンバイ時に相手のモンスターを除外等ドラフトでやってはいけないレベルのことが書いてあります。
そして「7はエヴァリーしか勝たん」を阻止するためにそれへの回答である《月華竜》と《クアンタム》が同レベルに入っています。
なるほどこれがインフレか。
余談。
Q.じゃあなんでエヴァリーなんてパワカ入れてんねん
A.性癖にぶっ刺さったから
いよいよ来週末、発売です❗️
— 【公式】遊戯王OCG (@YuGiOh_OCG_INFO) 2019年4月1日
【4/13(土)発売 RISING RAMPAGE(ライジング・ランペイジ)】✨『フォーチュンレディ・エヴァリー』👁️✨収録❗️商品HPはこちら👉https://t.co/FgYBxsy0xS pic.twitter.com/A7wTb1mJpV
太ももとか腰のあたりとかクソデカい杖とか兎に角イラストが良すぎて屈服。
ゲームバランスも大事ですけど性癖も同じくらい大事なんですよ(熱弁
「アスタリスクTCG」は性癖に正直な奴らの提供でお送りしています(((
性癖はその人にとっての核心に近い部分だから安易に踏みにじんではならない(戒め
— コメジルシ (@komejirushi65) 2020年3月13日
テーマ外の魔法罠*
マジカルシルクハットの活用方法については魔導書の項を参照。
攻撃反応罠は《神風のバリア -エア・フォース-》《波紋のバリア -ウェーブ・フォース-》《次元幽閉》《ピンポイント・ガード》の4種12枚。
6人戦では一人平均2枚はピックすることができ、初期配布のミラフォも含めると一人当たり3枚は攻撃反応を使えることになります。
これは完全にコメジルシの趣向なのですが、僕はカードゲームにおいて相手を妨害する札は「フリーチェーン」よりも何かしらの「スイッチ」があるカードの方が好きです(召喚反応・攻撃反応etc)
「〇〇をしたから××をされた」という因果が明確になりやすいからです。
さらに言えば「召喚反応」は展開された後に引いても回答になりませんが、「攻撃反応」は展開後に引いても逆転の1枚となり得ます。
サイクロン系で打ち抜けた時の安堵感とかも「1対多交換」を強いてくるカードならではな感じがして尚好きですねぇ。
また余談ですが、僕らが開発する「アスタリスクTCG」において相手ターンの行動タイミングが攻撃時である[スペルステップ]が主であることもほぼ同様の理由です。
ゲームデサインの段階から「妨害にはトリガーを設けたい」は意識していました。
相手との駆け引きをするタイミングを敢えて絞ることで攻撃時や被攻撃時により濃密な駆け引きを楽しむことができます。
試しに実際にピックしてみよう
ここまで色々と6000字以上綴ってまいりましたが、取り合えず実際にピックを考えてみてもらおうということで実際にパイルの画像を用意しました。
6人ドラフトの1巡目想定で何をピックして何を残すのか、是非考えてみてください!
1パイル目・2パイル目
3パイル目・4パイル目
5パイル目・6パイル目
あなたはどんなプランで何をピックしますか?
良ければコメント欄でお聞かせください!
当ドラフトで遊ぶには
参加者はアスタリスクTCGの公式Discordサーバーのエリアチャンネル「#埼玉県」「#東京都」あたりで不定期に募集を行っていきます。
アTCG未プレイの方も参加できますのでお気軽にご入室ください!
2021年1月1日現在は2021年1月5日までのドラフトの参加者を募っています、都合のつく方は是非!
さいごに
ここまで読んでいただきありがとうございました!
久々のキューブドラフト制作ですが自分なりには結構満足のいくものが作れたかなぁと満足しています。
あとは実戦を重ねつつ調整あるのみですね。
今回のドラフト制作を通してアスタリスクTCGに生かせそうなことも色々得られたので今後のアスタリスクTCGの成長にも是非ご期待ください!!
さて、来週はノワパテさんより「エスメラルダの呟き」です。
アスタリスク世界【緑】の大精霊《エスメラルダ》が何やら話している模様……?
お楽しみに!!!