皆様、お初にお目に掛かります。
今回のブログ記事担当となりました、あおいろと申します。
アスタリスクTCGでは、今後実装される【青】のカード群や、カードのフレーム、アイコン、プレイマットなどの基礎デザインをしています。
......「今週の記事はノワパテさんの予告だったじゃないか」、ですか。
ええ、ええ。おっしゃる通りでございます。というか本来そのはずでした。
なにせこの記事、2週間ほど時を越えて(訳:遅刻して)執筆されているので......。
さてわたくし、今回の記事で執筆いたしますのはまるで関係のない話題です。
それは一体何か? タイトルの通りですね。
『異修羅』について、お話しようと思います。
・『異修羅』とはなんぞや??
このタイトル、聞いたことある方ない方いらっしゃると思いますので、基本的な説明から始めましょう。
結論から言ってしまえば、『異修羅』とは珪素氏の執筆するライトノベルです。
今時珍しさすら感じる硬派なタイトルですね。
『このライトノベルがすごい!2021』にて2部門受賞を達成し、読者の間では話題になったりもしました。
カクヨム版と書籍版とがあり、後者はそれぞれの巻ごとに副題がついています。
「新魔王戦争」とか、「殺界微塵嵐」とか。
キャッチコピーは「全員が最強。全員が英雄。一人だけが、勇者。」
舞台は魔王が死した世界。大混乱の後には、魔王を殺しうる規格外の猛者――『修羅』だけが残った。
ありとあらゆる種族、能力の頂点を極めた修羅達はさらなる強敵を、「勇者」の栄光を求め、新たな闘争の火種を生み出す。
――しかし、魔王を討った者.......即ち、『本物の勇者』の行方は、頑として知れない。
......と、こんな感じのバトル群像劇。最強と最強がぶつかり合って”本物”を決める。
それが『異修羅』という作品です。
ここまでお読みになって──もしかしたらタイトルを見た時点で──お気付きの方もいるかもしれませんね。
そうです。この記事はわたくしの推し作品の布教記事です。ご了承くださいませ。
では、具体的なプレゼンに移ります。
・キャッチコピーに偽りなし
さて、上述した通り、この作品のキャッチコピーは『全員が最強。全員が英雄。一人だけが、勇者。』です。
「偽りなし」というのは、本当に『全員が最強』であるということです。
例えばそれは最強の機魔(ゴーレム)。
ひとつがひとつを再生し、そしてふたつは同時に死なない。単純至極な無敵の論理を身に鎧う、偽物魔王の最高傑作。
例えばそれは最強の暗殺者。
誰にも見えず聴こえぬまま、存在を感知されることなく”絶対即死”の権能を振るう、ただ一人の人間を守り続ける純白の天使。
様々な種族、様々な最強。彼らを始めとした様々なチートすれすれの『最強』がぶつかり合う、考えただけでわくわくしてきませんか?
そして本作は特定の主人公を取らない群像劇であるがゆえに、誰と誰が戦うのか、誰がどうやって勝つのか、メタ的な推理が一切不可能になっています。
決着の瞬間まで目の離せない、修羅と修羅の戦いに心躍ること間違いなしです。
・カッコよさ重点
端的に言ってしまえば、この作品は「厨二病」的カッコよさにあふれています。「最強vs最強」なんてコンセプトがもうそうですが。
戦闘描写や、モブ含め全員に"二つ目の名前"がある("遠い鉤爪"のユノ、"円卓"のケイテ、etc)世界観、詞術(魔法みたいなもの)の詠唱など多々ある中で、突出して目を引くのは『異修羅構文』でしょう。
作中点在する修羅紹介のエピソード、それを締めくくる四文がそう呼ばれています。
その修羅がいかなる『最強』であるのかを端的に示した異修羅構文は、短いながらも読んだ者に強烈な印象を与えます。
一つ紹介しましょう。
それはかつての怪談に等しい技量を持ちながら、それを遥かに上回る膂力を持つ。
それは長き時代の全てよりかき集めた、無数の魔剣を所有している。
それは本来の自我すら越えて、全ての魔剣の奥義を操ることが出来る。
冥府の底よりなお蘇る、呪いの運命を取り立てる死神である。
魔剣士(グリムリーパー)。山人(ドワーフ)。
おぞましきトロア。
こんな感じの紹介分がいくつも登場します。
これに「オッ、ちょっとかっこいいな」と感じた人はまず異修羅を楽しむ素質があると思うのでぜひ一読を一考してみてください。
・物語は、"修羅"だけのものではない
読者目線でも作中世界でも、修羅は絶対的な強者として扱われていますが、当然彼らだけで世界が回っているわけではありません。
修羅がぶつかるトーナメント"六合上覧"を開催する為政者たちがいて、そこには「勇者決定」以外にも彼らの確かな目的があります。
修羅の引き起こす争いに巻き込まれ、蹂躙される弱者がいて、彼らもまた、それぞれの人生、思いや覚悟があります。
この辺はもう読んでくれとしか言えないのがもどかしいですが、これは修羅たちが起こす戦禍の中で生き抜く"非修羅"たちの物語でもあるのです。
・おわりに
ここまで2000字ほどお話しさせていただきましたが、『異修羅』という作品に興味を持っていただけたのならば幸いです。
他にも、設定が滅茶苦茶しっかりしているとか、ここでは紹介できないようなやべー伏線があったりとか、頭脳戦とそのロジックもかなりのハイレベルで展開されているとか魅力はまだまだあるのですが、今回はまあこの辺で(次回があるわけではありませんが)。
ちなみに、カクヨム版と書籍版ではほぼ別物みたいな読み味になっているので(強欲なオタクなので両方読んでほしい)、一粒で二度おいしい作品となっております。
ところで異修羅世界には、"客人"と呼ばれる"彼方の世界"から来た人間がいます。異世界転移モノでもあるわけですね。
世界と世界のぶつかり合い――どこかで聞いた概念ですね。
そう、アスタリスクTCGです。
色彩豊かな世界の英雄たちがしのぎを削るカードゲーム「アスタリスクTCG」、好評販売中&鋭意開発中です。わたくし担当の【青】の世界に関しましては、海と島、第1弾に関しては海賊たちのお話になるのですが、それはまた次の機会に。
ではでは来週の予告ですが、今度こそノワパテさんで「白の世界」です。
歪んだ時が元に戻ります。
最後に、わがアスタリスクTCGではDiscordサーバーを運営しております。
今回のわたくしみたいに全然関係ない話をするようなチャンネルもありますし、もちろんド本題のアスタリスクの試遊等も大歓迎です。リモート対戦用のチャンネルもございます。
それでは、わたくしはこれにて。
ご縁がありましたらまたお会いしましょう。
あおいろでした。